ふるさと納税、始めてみませんか?
平成28年度に限度額の改定があって、注目を集めた『ふるさと納税』。
平成29年は、総務省から
『返礼品は寄付額の3割までにしなさい』という通知があり
ブームが落ち着いてきました。
(総務省:ふるさと納税に係る返礼品の送付等について)
けれども、実質2000円の負担で、寄付額に対して3割の返礼品は貰えるんです!
平成28年に比べると、お得度は減ってしまいましたが
やる価値は、まだまだあります!
1.『納税』ではなく、『寄付』
『ふるさと納税』というと、税金を納めていると勘違いしてしまいますが、
正しくは、地方公共団体に対する『寄付』です。
『寄付』をすれば、その金額に応じて、多くて3割の返礼品がもらえます。
返礼品の内容は、寄付先の市区町村(都道府県でも可)によって異なり、
まったく貰えないとこもあります。
返礼品によって寄付先を決める人が多いようです。
『寄付』してるのに物をもらえるって言うのも奇妙な話なんですが・・・。
2.『寄付』すれば、『税金』が減税されます。
寄付金控除と言って、
寄付をすれば、その年の税金(所得税、住民税)を減税してくれるルールがあります。
『ふるさと納税』は、このルールを用いたもので、
平成28年度の改定で、減税額がより優遇されました。
たとえば、市に10,000円を寄付すれば、
所得税が約400円、残り7,600円が住民税から
合わせて8,000円が減税となります。
簡単に比べるとこんな感じ。
寄付なし | 寄付あり | |
所得税 | 100,000 | 99,600 |
住民税 | 200,000 | 192,400 |
寄付金 | – | 10,000 |
合計(税金+寄付金) | 300,000 | 302,000 |
寄付(ふるさと納税)すると、2,000円だけ、お金の支出は増えます。
けれど、実質2,000円の負担で
10,000円の3割(3,000円相当)の返礼品が貰えるからお得!ってことになります。
ちなみに、限度額内であれば、
寄付額に関係なく実質負担は2,000円です。
50,000円寄付すれば、3割(15,000円相当)のものが
実質2,000円で貰えるってことですね。
3.稼ぎ(課税所得)によって、限度額がちがう
そんなお得な話も、制限があります。
年収400万円の給与所得者で
単身世帯:42,000円
夫婦+子:33,000円
年収600万円の給与所得者で
単身世帯:77,000円
夫婦+子:69,000円
などなど。
稼ぎ(課税所得)によって限度額が変わります。
もちろん『課税所得』が多いほど、限度額も高くなります。
詳しくは顧問税理士にご相談ください。
(総務省:ふるさと納税のしくみ)
4.減税の手続き
■確定申告をする方
1.市区町村(都道府県)に寄付する。
2.『寄付金受領証明書』が郵送されてくる
3.確定申告で『寄付金控除』を受ける
(4.翌年の住民税も、減税された金額になります)
■給与所得者で確定申告しない方
1.市区町村(都道府県)に寄付する。
2.『寄付金受領証明書』が郵送されてくる
3.『ふるさと納税ワンストップ特例申請書』を寄付先の市区町村に提出
(4.翌年の住民税が減税された金額になります)
※ただし、寄付先は5つまでに限ります。
6つ以上は確定申告が必要。
5.返礼品ではなく寄付金の使い道で選ぶことも
お得感を味わいたいのであれば、『返礼品』で選ぶのがいいですが、
『ふるさと納税』の趣旨からすると、
応援したい市区町村に寄付をするのが正しい姿かもしれません。
・名古屋城木造復元
名古屋市は、名古屋城の木造復元を目指してみたり
・東京ヤクルトスワローズ応援事業
沖縄県浦添市は、キャンプで来る球団を応援してみたり
・「コウノトリ」が安心して住み続けるまちづくりへご支援を
徳島県鳴門市は、棲み着いたコウノトリのために環境保護してみたり
特色ある使い道をアピールする市区町村も増えてきています。
6.まとめ
クレジットカード決済をすれば、ネットで寄付することもできます。
『ふるさと納税』は、税金の軽減が受けられる『寄付』です。
国から言われるがままに税金を納めるよりも
自分のお金を有意義に使えるかもしれません。