税理士試験を振り返る。
8/8~10は、年に一度の税理士試験でした。
税理士試験は、全11科目。5科目受かれば合格です。
(税理士になる方法は、税理士試験以外にもあります。)
平成29年7月末日現在、76,410人が税理士として登録していますが、
5科目合格者は、半数以下です。
自分が試験を受けていたとき、
周りの人はどれくらいのモチベーションで臨んでいるのか、気になっていたので、
他の人にとって参考になるかはわかりませんが、振り返ってみます。
動機はなに?
近年減少傾向にありますが、平成29年度の申込者数は41,242人。
受験者の数だけ税理士試験を目指す動機があるはずです。
まったく違う分野で仕事していた私は、
『転職したい』から、税理士試験を受けました。
かなり単純な動機です。
けれど、受かるかどうかで、将来が掛かっていたとも言えます。
勝算はある?
各科目、60点以上が合格点。
しかし、実際には、合格率が10~20%で推移しており、
相対基準になっています。
受験者数が一番多い簿記論では、上位1400人(上位10%)に入らないといけません。
平成28年度実績 1,753/13,936(合格率12.6%)
年に一度の一発勝負。
当日の好不調はもちろんあります。
でも、
体調悪かったから、また来年頑張ろう
焦ってミスしたから、また来年頑張ろう
山が外れたから、また来年頑張ろう
で、もう1年同じことを勉強できますか?
もちろん、
絶好調でミスしなくて山が当たって受かっちゃった
簡単な試験だからほとんど勉強しないでも受かる
って人も中にはいます。
凡人が短期間で受かりたいなら、リスクが高いと思っていたので、
絶対今年受かる!!と意気込んだ年は、
体調悪くて多少ミスしても上位10%に確実に入るという状態まで
全範囲を仕上げて臨みました。
何年かかる?
これから税理士試験を目指す人にとって一番気がかりなのが、
『受かるまで何年かかるか』だと思います。
早くて2年、長い人で10年以上と言われてます。
1年で無理なのは、わかった。
2年は我慢できるけど、10年掛かるなら辞めておこうか・・・
一言で言ってしまえば、人によります。
救いとなるのは、日本のトップレベルの人は受けない、ってことです。
上位互換の『公認会計士』試験があるため、
若くて賢い人はそちらを目指します。
2年で受かる人いるなら2年で受かってやろうじゃないか。
2年間勉強に専念して5科目取るというと計画を立てました。
結果は・・・4年掛かりました。
1年目(受験専念) 〇簿記論 〇財務諸表論 ×消費税法
2年目(受験専念) 〇消費税法 〇法人税法
3年目(税理士事務所勤務) ×相続税法
4年目(税理士事務所勤務) 〇相続税法
1年目の消費税法。
試験1ヶ月前に、簿記・財表を確実に合格するため撤退しました。
3年目の相続税法。
試験後の9月から通常コースが始まりますが
就職したこともあって、1月から勉強をはじめました。
確実に上位10%に入るレベルまで到達できず撃沈しました。
受かったのは、すべて勝算あるまで仕上げたときです。
試験直前には、落ちたら恥だと思っていました。
試験直後には、やらかした!落ちた!って毎回思ってましたが、
運よく受かってました。
優先順位を一番にできる?
勉強をしていたときは、
優先順位をぶっちぎり1番にしていました。
仕事よりも勉強優先。
遊びよりも勉強優先。
もちろん息抜きは必要ですが、
ミスしても上位10%に入るレベルまで仕上げようと思うと、
優先順位を1番にせざるを得ません。
要領のいい人は、
他のことしながらでも受かるんでしょうが・・・。
まとめ
閃きを要求される試験ではないので、
覚えてるかどうか、ミスなくせるかどうか、が勝負です。
必死になって繰り返しやれば、覚えます。
必死になって繰り返しやれば、ミスも減ります。
私の場合は、
ここまでやって落ちたら恥だ。ってレベルまで仕上げてました。
ほとんど精神論ですね。
勉強の仕方自体も、
ミスが多いとこは間違いノートを作ってみたり、
まとめをつくってみたり、
基本的なことを繰り返してました。