税務調査がやってくる確率は・・・?
事業をしている人にとっては、
できれば一生来てほしくない、税務調査。
年間にどれくらいの人が、
招かざる客に訪問されているのか、
国税庁の発表資料からまとめてみました。
(※2016年7月~2017年6月のデータになります)
1. 税務署からの問い合わせ総数。647,144件!
書類の提出漏れていませんか? くらいの簡単な連絡を含めると、
1年間に税務署から問い合わせがされたのは、約65万件。
確定申告書(還付申告含む)を提出した人が約2150万件。
確定申告をした人のうち、100人に3人は何らかの問合せを受けます!
少し大げさに書きましたが
約65万件のうち約57万件(89%)が簡単な連絡に分類されます。
税務署の人が事務所にやってくる、いわゆる『税務調査』は7万件です。
2.ちょっと気になるから調査してみた件数。21,226件!
7万件のうち、2万件は通常の税務調査。
きちんと申告をしているつもりの方でも、対象になる可能性があります。
運悪くこの2万件の中に選ばれてしまうと
そのうち74%の人が申告漏れなど何等かの指摘を受けてしまいます。
この調査によって、58億円が徴収されています。
さらにペナルティである加算税は8億円。
3.悪質なので徹底的に調査した件数。49,012件!
この中には、税務調査の日数10日以上っていうものもあります。
意図的に、悪質に所得隠しをしている人の総数はわかりませんが、
毎年約5万件は、徹底的な調査が行われています。
ちょっと不思議なのが、5万件のうち
申告漏れなどの指摘を受けたのは87%という事実。
しかし、この調査によって、641億円が徴収されています。
さらにペナルティである加算税は112億円。
やはり、悪質なのには違いないようです。
4.まとめ
税務調査があっても何も指摘されなかった方は一定数います。
税務調査=無理やり税金を持っていかれるではありません。
通常の税務調査があっても、25%の方は
何も指摘されないように、
正しく申告さえしていれば、決して怖いものではないのです。