年払の費用は、毎月費用に計上するのがオススメ。
自動車保険や雑誌定期購読、リース料、家賃など、
年払いにすると支払い総額が抑えられるものについては、
一度に払い込んで節約したいもの。
年払した費用は、
どのように費用に計上するのがいいのでしょうか・・・
次の条件を前提に考えます。
(条件)
内容 :自動車保険、リース料、家賃(雑誌の定期購読は除きます)
事業年度:1月1日~12月31日
支払日 :11月20日
対象期間:12月1日から1年分
支払金額:120,000円
1.支払った月に全額を費用計上する
①支払日
全額を費用計上します
費用 /現金預金 120,000円
※経費計上のイメージ図(支払月だけ突出する。)
<メリット>
費用計上が1度で済むため、ややこしくありません。
契約初年度だけは、費用計上額を多くすることができます。
(短期前払費用といいます。)
原則:10,000円(12月分だけ)
例外:120,000円(1年分を計上できる。)
ただし、翌期以降は、
毎年12か月分計上することになるため、計上額は1年分となります。
<デメリット>
支払月に1年分計上するため、
その月だけ費用が多くなってしまう。
経営状況を確認するには、わかりにくいデータとなる。
2.月ごとに分割して経費計上する
①支払日
前払費用として資産計上します。
前払費用/現金 120,000円
②対象期間の各月
1ヶ月あたりの金額(10,000円)を経費計上します。
経費 /前払費用 10,000円
※経費計上のイメージ図(毎月、均等に計上される)
<メリット>
毎月経営状況を確認するには、経費の平準化が重要です。
毎月に分けて計上することでデータの精度が高まります。
<デメリット>
12回に分けて費用計上するのが煩雑
初年度に計上できる費用が少なくなってしまう。
3.まとめ
初年度に限って言えば、
1年分を計上できるので節税につながります。
しかし、2年目以降は1年分を計上することに変わりはありません。
それよりも経営状況を正確に把握するために、
毎月計上する方法がオススメです。
なお、
雑誌の定期購入は、初年度に全額を費用計上する方法が
認められていません。